依存症患者に寄り添って得られる喜びもある

「依存症」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。
おそらく、はじめに思い付くのはギャンブルや薬物、アルコールなどだと思います。
そして、これらはどれも良いイメージはなく、治療をするのも大変だと考えるでしょう。
実際、看護師は患者に寄り添いながら依存症と向き合い、少しずつ治していかなければなりません。
一度何かに依存をしてしまうと抜け出すことが難しいため、患者も看護師も覚悟を決めて治療に取り組む必要があります。
しかし、看護師は患者に寄り添うプロです。
看護師の資格を取る前から、さまざまな訓練を受けていますが、ギャンブルや薬物、アルコール依存症を解決するには、薬を飲むといった手段だけではなかなか上手くいきません。
そこで重要となるのが、患者と看護師とのコミュニケーションです。
看護師は、患者が言うことを聞かなくても、優しく接する精神力が必要になります。
依存症患者に寄り添っていくのはつらいことも多いですが、嬉しいときもあります。
その1つ目は、患者から感謝の言葉を言われることです。
「ありがとう」などと看護師が患者から言われると、誰かのために働いているという実感が湧きます。
2つ目は、患者が目標を達成することです。
法律で禁止されている薬物に依存している患者は、もちろん最初からやめさせますが、ギャンブル依存症などの場合は、はじめからやめさせるのではなく、少しずつ回数を減らしていきます。

毎回目標を立てて、それを患者が達成することによって、看護師は「この人に寄り添ってよかった」とやりがいを感じることでしょう。